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エコハウス自体はいいんですが、あの本のいちばん気になる部分は、あとがきに「アメリカがなにを言ってくるのかわからない」と書いてあることです。
環境省の役割として、アメリカがどのように行動してくるのかを予測して国民に提示することは義務でしょう。
それが分からなければ仕事をしたことにはならない。
洞爺湖サミットもあるんですから。
少し厳しいかもしれませんが、私はそう思いますよ。
我々の世代は「欲しがりません、勝つまでは」のスローガンの下にさんざん我慢させられたけど、いま霞ヶ関にいる連中はそれを体験していない。
だからアルーゴアの『不都合な真実』の最後に「すぐにできる10の事」が列挙されていますが、だまされてはいけない。
自分たちが起こしたことには目をつぶって、政治家はすぐそういうことを言い出すのです。
秩序の導入ということで言えば、環境に限らず色々な法律ができていますが、そんなことで世の中がよくなるわけがない。
だから人々の常識が問題となっているのです。
六本木ヒルズに住むより田舎に住んだほうがマシだと思っているならば、こんなことにはならない。
人間の考え方そのものを変えるしかない。
私は昔からそう考えています。
戦後しばらくして、逆11スの時代だということが言われましたが、いまこそそういうことが言われなければいけない。
2007年も、久間章生防衛大臣(当時)の「原爆投下は仕方がなかった」という発言がありましたよね。
しかし原爆投下を人間が他人にする権利があるのか。
それくらい、いまの人間はトップにいる者から物事を考えていない、ということです。
環境問題を考えるたびに、今の日本人は日本のことを考えていないと思います。
こんなに山林を残している国はないからね。
鎮守の森などは縄文文化の象徴でしょう。
そこには手を付けないということで、自然と人間が折り合ってきた。
それでやってきたから、いまだに国土の67パーセントもの面積が森林なんですよ。
温暖でどこにでも人が住めるのに、これだけ残っているのは奇跡ですよ。
Mは「歴史意識の古層」ということを言ったけれども、古事記と日本書紀で最も多く使われるのは「なる」という言葉です。
こういう自然を使って生きていくしかないと思う。
環境に関しては、いくつかの部分に分けて考えることが大切です。
一方の極にあるのは自然環境問題です。
これはいまではほとんどもう話題にもなりません。
昔、「自然保護」と言われましたが、もうほとんどどうしようもありません。
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